| 総 評 |
−中小企業組織活動レポート− |
審査委員長 百 瀬 恵 夫 |
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財団法人商工総合研究所は、平成8年度まで中小企業懸賞論文募集の一環として「組織化に関する懸賞論文」の募集を行ってきたが、平成9年度から生々しい現場での体験を応募していただくために、『中小企業組織活動懸賞レポート』としてレポート形式に改めた。レポート募集の第6回目にあたる今年度は、テーマを「組織化・組合活性化の有効事例」として広く応募を募ったところ、17篇の応募があった。
これらの応募作品について厳正かつ慎重な審査を行った結果、本賞として、朝日良博氏「組合再活性化事業への取組〜流通市街地整備法の規制緩和実現までの対応と組合再活性化を目指す卸団地リニューアルプロジェクト実施計画〜」、當間美智子氏「女性による特産品開発」、堀切正明氏「近隣型商店街『活性化事例』〜谷中銀座商店街に於ける実践的手法〜」、前島節子氏「薬食同源『女性によるレストラン森樹経営』〜士と農と食づくり〜」、泰平尚信氏「がんばってます新天町〜空き店舗防止と生ごみのリサイクル〜」、田代博久氏「森の腰商店街CI事業12年のあゆみ〜ソフトからハードへ〜」の6篇が選ばれた。なお、本賞の6篇については、本誌にその概要が紹介されている。
本賞のうち、堀切氏と前島氏のレポートは審査員全員から高い評価を得た。前島氏は、地域に根づいたレストラン経営に成功し、地域の高齢化女性に生き甲斐のある働く場を提供し、地域に産出する食材を活用するなど、「地域」と「食と健康」をコンセプトに挑戦する前島理事長は若く輝いている。また、堀切氏による、自らの商店街活性化のために実践活動を通じてのリーダー論とイベントの立案と行動は、他の商店街にとっても学ぶところ大である。両氏共に組合活動を通じての熱い思いが伝わってくる力強い内容のものであった。
今回の応募作品は、いずれもが力作揃いであり、全作品が本審査に付されるという内容のものであった。主催者のご努力もあって、今回のレポートは、応募点数、内容共に満足のいくものであったが、これをバネに更なる進展を期待したい。
今後多数の応募を期するために、本懸賞レポートの審査ポイントについてふれておくことにしよう。@組織活動に対する熱い思いが伝わってくるか、A経験に基づき説得力があるか、Bいかに困難を克服したかについての組織活動についての具体的な内容、C組織活動を踏まえての具体的な提言、D他の組織活動にとって参考となる内容であるか、などが審査の視点であることを理解されて、ふるってご参加されるよう期待したい。
本懸賞レポートは、組織活動が現場主義であり、具体的な行動が命であるとの認識に立って、できるだけ多くの作品の応募に応えるだけの体制を整えている。積極的な参加を期待したい。 |
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